かんたログ

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O2O,オムニチャネル,OMOの違いは? ③「OMO:Online Merges with Offline」とは

こんにちは、カンカン(@kankan)です! 

今回は、先日の「O2O」,「オムニチャネル」の話に続き「OMO」のお話をさせていただきます。

これから就職活動をする皆さんにとっても、今後の将来を考える上で必見のお話かと思います。

そもそも、なぜ「OMO」といった概念が大切なのでしょうか?

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OMOは、Online Merges with Offlineを略した言葉です。

この言葉は、李開復(リ カイフ)によって提唱されました。
日本語に訳すと、「オンラインとオフラインの融合」という意味です。

長らく、オンラインとオフラインは分断されたものであり、それぞれの施策やシステムが作られ、運用されてきました。
しかし、さまざまな技術革新によってオンラインとオフラインのボーダーは徐々に曖昧に、オンとオフの両方がシームレスに繋がっています。

くわえて、ビジネスの基盤はオフラインにありオンラインは付属しているに過ぎないという考え方も過去のものになりつつあります。

そのため、Online,Offlineどちらかのみで完結するビジネスは難しいと言えます。

つまり、オフラインをベースとしてビジネスを組み立てることは時代遅れになってきており、今後はオンラインを起点としてオンラインとオフラインを融合させる「OMO」という観点が重要になってくるのです。

そのためOMOという考え方は非常に重要になっております。

1,OMOの優位性とは何か

今後はより一層オフラインのリアルな世界にオンラインが参入し、もはやオフラインとオンラインの境目がなくなります。

全てがオンラインであることを前提として事業計画をし商品・サービスをローンチしなければなりません。

オンラインが全てを覆うので、デジタルはもちろん、下図のように、リアル接点でも全て、行動データが取れるオンライン接点になります

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「OMOとは? アフターデジタル時代の新ビジネスルール – 世界の流れとXD 第2章(1/3)」https://trillionsmiles.com/future/world-xd_06/

顧客の購買データ、実店舗の在庫、顧客の行動ログも、全てがつながっていて当たり前の世界になり、行動データを活用できる企業が優位性を持つことになります。

O2OとOMOの違い

これまでに「O2O」と「OMO」の違いは説明しましたが、改めて整理したいと思います。

O2Oについての記事も書いているので、もしよければ参照してみてください。

 

www.kankan-blog.com
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 O2OとOMOの違いを一言で表すとするなら、「送客という分断」から「シームレスという融合」にシフトしていることではないでしょうか?
両者を別々にせず、同一線上にあるととらえてビジネスを展開していくのがOMOです。

O2O,オムニチャネル,OMOのそれぞれ違いはこんな感じです。

  • O2O:ECから店舗への送客or実店舗からECサイトへ誘導
  • オムニチャネル:店舗在庫や顧客行動管理データの結合
  • OMO:実店舗の行動分析や新しい顧客体験とfeedback作成

では、O2O,オムニチャネルから更に進化を遂げたOMOの事例は、どのようなものがあるでしょうか?

OMOサービスの事例

中国ではモバイルペイメントの普及により、都市部では現金を持ち歩かなくなったという状況については、誰もが知るところでしょう。

その背景には、個人の食事や移動、レジャーといったオフラインの行動が、活用可能なオンラインデータになっていて、個別IDに紐付かれているという事実を知る必要があります。

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都市部のスーパーでは、商品に付いているQRにスマホをかざせば、即座に商品の詳細や購入者によるレビューをその場で見ることができます。

この「商品実物を見て、商品詳細を調べ、レビューをチェック」というデータが個別IDに紐づくのです。

他にも、アプリを使ってセール情報を見たり、実店舗でオンライン決済をしたり、購入したものを配送してもらったり等、ユーザーの行動が全てデータ化されていきます。

データを属性群で捉えるのではなく個人に紐づけることにより、ユーザーの嗜好を理解した上でユーザーに合ったコミュニケーションを取ることができるようになります。

このように、ユーザーが状況に応じて選びたい方法を選ぶという設計思想のもと、オンラインとオフラインの融合が図られたマーケティングが行われ、良いユーザー体験を実現していきます。

世界の最先端のOMO事業に取り組む中国のOMOサービスに触れてみたいと思います。

・WeChatミニプログラム(小程序:シャオチェンシュ)

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TencentはチャットアプリWeChat(微信)内に、ダウンロードもインストールも必要としない「ミニプログラム(小程序:シャオチェンシュ)」を2017年に開始しました。

ミニプログラムは駅でQRコードをスキャンするだけで、電車の発着時刻を知ることができるので、WeChatさえあれば個別にアプリをダウンロードする必要がありません。

Tencentは、このミニプログラムをWeChatのOMO施策の基幹として、オンラインとオフラインの融合を図っていくとしています。

・「周黒鴨」のスマート店舗化

Tencentは飲食業界のスマート化にも力を入れ、2018年5月には周黒鴨(鴨肉加工食品の小売店)とWeChatPayが提携して、周黒鴨×WeChatPayスマート店舗が開業しました。f:id:o-kankan:20190714015214j:plain

ユーザーは初めてお店に入る時、TencentのチャットアプリWeChat上でアカウント作成と顔認識をすれば、次回移行は直接顔認識で入店可能となります。

現在中国の都市部で普及している無人コンビニでの「スマホでQRコードをスキャンする」行為すらも必要なくなります。

このように、ユーザーはこの店舗で顔認識とAIなどの新しい技術を搭載した新世代の販売方式を体験することができるのです。

 

2,「O2O」「オムニチャネル」「OMO」を総括

ここまで、「O2O」,「オムニチャネル」,「OMO」と紹介してきましたが、サービスをローンチし、利用していただくためには、「顧客視点」というのを意識して行わなければならない大切さが理解できたと思います。

オンとオフラインの垣根を超えた顧客体験

競合がいないor少ないサービス・商品であるならば、単純に「価格帯」で差別化を図り普及させることが可能だったかもしれません。

しかし、現在あるいはこれからは、オンとオフがよりシームレスに統合されている世界です。

顧客1人1人のニーズを汲み取り、デモグラフィックではなくペルソナまで落とし込んだマーケティングが問われてきます。

商品やサービスがいくら魅力的だったとしても、消費者(ユーザー)に届かなければCVにも繋がりません。

現在私が携わっている「Rakuten Pasha」もOMO時代を見据えて現在取り組んでいますので、もしよかったら下の記事もみてください。

 

www.kankan-blog.com

3,まとめ

いかがだったでしょうか? 少しでも皆さんの理解にお役に立てれば幸いです。

これから就職活動をする学生、あるいは就活中の学生にとっても大事なお話だったと思います。

ぜひ少しでも業界、会社選択をする上で参考になれば幸いです。

最後に今までの話をもっと事例を交えて、世界情勢等を踏まえて学習したいという方のためにいくつか書籍を載せさせていただきます。

ぜひ参考にしてみてください。今日はここまでにさせていただきます。 ではでは!

発売日: 2019/3/23 出版社: 日経BP 著者: 藤井保文、 尾原和啓