皆さんこんにちは、Kantaです。
理系で就活に励んでいる方、順調に活動できていますか。
研究室に所属していると、急な学会が入ったり教授や先輩から頻繁に頼まれ事をされたりして、なかなか思うように活動できないですよね。
世の中には、何をするにも研究優先で学生に自分の時間を与えない研究室が存在します。
そこはブラック研究室と言われており、自由に就活をすることすら許されません。今回はブラック研究室の就活実情について解説します。
本記事の内容はYouTubeでも解説しておりますので、参考にして見てください。
目次
ブラック研究室は、就活する学生を敵として見ている
理系で就活をしている方は共感できる人が多いかと思いますが、研究室に就活していることを話してもあまりいい反応は返ってきません。
それどころか、
「就活をしている間の研究はどうするの?」
「一人抜けると他の人に迷惑がかかるのがわからないの?」
とネガティブなことを言われる場合がほとんどです。
あからさまに「研究室に迷惑かけるようなことはしないでほしい」という態度を取られます。
ブラック研究室のメンバーからすると、就活をすることで研究室に迷惑をかけるような人は敵同然なのです。
ブラック研究室のメンバー達は、
「俺達は寝る間も惜しんで研究室に尽くしているのに、アイツはなんて自分勝手なんだ」
と、自分達とは違う行動をする人を目の敵にすることで連帯感を保っているのです。
就活をするならブラック研究室特有の雰囲気に打ち勝つ覚悟が必要です。
ブラック研究室で就活する時の厳しい現実
ブラック研究室に所属をしながら、自分の望む分野や企業への就職に向けて活動したいと考えているかも多いでしょう。
ですが、それを実現させるためには人一倍の努力をしなければなりません。
ブラック研究室には学生が思うように就活ができない要素がいくつもあるからです。
ここでは4つの例を取り上げて、解説をしていきます。
就活を禁止される
ブラック研究室では就活をしていることを安易に口に出してはいけません。
一度でも就活を匂わせてしまうと、就活禁止令を出され心が折れるまで罵倒されてしまいます。
就活する気をなくさせるために、他の学生でもできることをあえて就活をしている学生に依頼するということも少なくありません。
「就活なんてさせない。就活をする暇があるのなら研究に集中しろ」
「これは君に頼んだんだ。就活を理由に他の学生に依頼することは認めない」
ブラック研究室の教授や先輩は平気でこのようなことを言ってきます。
あなたとは就活に対する考え方が異なるので、理解を得ようという考えは捨てた方が良いでしょう。
このような背景から、ブラック研究室に所属している学生は研究室に黙って就活に取り組んでいる方がほとんどです。
それでも、面接日と研究室の用事が重なってしまうことは多々あります。
どんなに細かくスケジューリングをしても、ギリギリのタイミングで容赦なく研究室の都合が入ります。
時には就活と研究室を天秤にかけなければいけないこともあるかもしれません。
例え研究室に逆らうことになったとしても、自分の人生にとって本当に大事なのはどちらなのかしっかり考えて行動する精神を保つことが必要となります。
卒業後の就職先がほぼ確定している
先程ブラック研究室内で就活の話題は厳禁であると解説をしましたが、
「就活を禁止されたら、ブラック研究室の人達は卒業後の進路はどうするの?」
という疑問が浮かぶかもしれません。
実は文系の学生と違って、理系の学生の進路はほぼほぼ決まっています。
理系の進路のパターンは「このまま研究室に残って研究を続ける」「教授の推薦を受けることができる企業に就職をする」
のどちらかになることが多いのです。そのため、
「卒業後の進路の心配をする必要がないのだから、就活なんてする意味がない」
という発想になりがちです。勿論、研究室に所属していても就職先は自分で決めたいという考えから就活を積極的に行う学生もいます。
ですが、そのような学生は少数派であると言って良いでしょう。
研究室独自の就活ルールを強要
上記のような背景からブラック研究室には就活に否定的な考えを持つメンバーがいます。
それでも就活解禁の時期が来れば、建前上は就活を許可しているかのような対応をとる研究室もあります。
だからといって、決して堂々と活動できるような状態とは言えません。
研究室によって異なりますが、
「あくまでも研究が最優先だ。研究の合間での就活なら許す」
と学生の気持ちを無視した独自の就活ルールを設ける場合が多々あります。他にも、
「面接などの日程は細かく報告しなさい」
「教授からの推薦での就職を検討しなさい」
「就活はせず、博士を目指してみてはどうか」
と言った、学生の行動を縛るような言動もしばしば見られます。
その他にも、就活で休んだ時は土日を返上して研究に取り組むように強制されるなど、就活生にとって厳しい現状であることは変わりません。
心ない言葉を浴びせられる
例えルールを守って就活に取り組んだとしても、研究室のメンバーからは決して良い目で見られることはありません。
研究室からすると、就活をしようとしている人間は研究室の雰囲気を乱す危険人物なのです。
そのため就活を阻止するべく、
「お前なんて一般企業に入社してもいいように使われて捨てられるのがオチだ」
「君が大手企業になんて入社できるわけがないんだ」
「就活になんて力を注いでも、君の人生の役になんて立たない」
など、人格否定とも取れるような言葉を次々に浴びせてきます。
就活は学生の人生を決める大切な出来事のはずなのに、
苦楽を共にしてきた研究室のメンバーから自分の行動を非難されてしまうと本当に悲しい気持ちになります。
この記事の中で「ブラック研究室は就活をしている学生を敵として見ている」と解説しましたが、
就活生からすればブラック研究室が敵として見えてくることもあるでしょう。
とても悲しいことですが、そもそもの就職への考え方が異なるため、お互いに理解し合うということは難しいと言わざるを得ません。
文系就職を目指すなど、専攻以外への就職が困難
理系から文系関連の就職を目指したり、理系でも自身の専攻とは異なる分野への就職に挑戦する方は毎年います。
しかし、実現までの道のりはハードであることは否定できません。
その理由は、
・専攻外のため企業へのコネがなくOBOG訪問が難しい。
・企業が研究室の大変さを理解してくれない。
・大学が就活に対して理解を示していない。
と言ったことが挙げられます。
自分の望む仕事に就くためには、まずこれらのネガティブ要素を乗り越えなければなりません。
つまりそれだけ前例が少ないということなので、自分の目指したい道があるのであれば、その道を自分で切り開いていくという強い意志が必要です。
まとめ
今回はブラック研修室の就活事情について説明しました。
理系就活には覚悟と根気が不可欠です。
YouTubeでもブラック研究室について動画をあげているので、是非ご覧ください。
【実話】ブラック研究室に所属した理系就活生の日常 / とある理系大学院の実態
【理系大学生/大学院生なら絶対に知っておくべき】就活の闇について語る【20卒内定者の実体験】
この記事の中で解説した通り、理系の就職先はほぼ決まっており、
「研究室に残る」もしくは「教授から推薦を受けた企業に入る」という場合がほとんどです。
この流れから逸脱して、自分が望む分野や企業に就職するためには相当の覚悟と根気が必要となります。
それでもしっかりと対策を徹底することで、あなたが希望する企業に就職することは十分に可能です。
本当にやりたいことがあるのであれば、研究室内の雰囲気に惑わされず、自分の将来のために活動してください。
本記事は以上です、ではでは!